かくれ里

木曜日, 4月 14, 2022

スリランカ

 

スリランカはインド南部のインド洋に浮かぶ人口2000万人余の島国だ。この国は今経済危機が深刻化している。1948年の独立以来、初めてデフォルト(債務不履行)の状態に陥った。

 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」のもと、インフラ整備のため多額の借金をした。その返済に追われ財政が悪化し、政治も混乱している。

 スリランカの収入のほとんどは観光と紅茶だ。しかし、新型コロナで観光客が激減。紅茶はロシアが主要な輸出先だったが、ロシアのウクライナ侵攻後、欧米の制裁のあおりを受けて紅茶の輸出も激減している。

 物価が上昇し食料や石油が買えず、停電が相次ぎ、市民の抗議デモが広がっている。今月になって、一時全土に非常事態宣言が出された。いわゆる、「債務の罠」に陥ったスリランカの経済は一体どうなるのだろうか。