かくれ里

金曜日, 4月 08, 2022

中国と台湾の動向

 ロシアのウクライナへの侵略行為が短期間に終息するのであれば中国は、台湾についても、あまり時間をかけず台湾統合の行動に出るのではないかとみる向きがあった。プーチンの誤算によるロシアに課せられた制裁措置から見て、習近平としては台湾併合の動きをとれば世界の多くの国を敵に回すことになると考えているだろう。

 「一つの中国」を原則にする中国共産党にとって、台湾統一のスローガンを放棄することはありえないだろう。このような状況下において台湾は、いざとなれば可能な限り自らが自らを守るための準備をしている。

 メディアが伝えた情報によると、台湾は馬祖列島の東引島で実弾演習を実施したそうだ。この演習は中国がロシアと同様の動きをとることを警戒しての台湾国防当局の演習に相違ない。

 馬祖列島は第二次大戦後、国民党政府が大陸を追われ、台湾に亡命政権を作った頃から台湾が要塞化してきた島嶼である。東引島はその中でも1950年代から台湾防衛の最前線に当たってきた。