かくれ里

月曜日, 3月 21, 2022

物価の優等生

 

鶏卵は数十年にわたり値上がりせず一定の価格を保ち続けていて、物価の優等生と言われている。しかし、その価格維持の裏には一部業者による寡占化・巨大化があった。

 国内シェアー10%を握っているイセ食品は、飼育羽数が1300万羽とされ、全国に生産拠点を展開し、育種、飼育、採卵、加工から配送まで一貫して手掛けている。

 ところがイセ食品は、債権者と大株主から、東京地裁に会社更生法の手続きを申し立てられた。負債総額は453億円にのぼると見込まれている。

 大規模な施設での効率的な生産の流れへ向かっていたのだが、飼料代その他の生産費に加え、流通コストなどが年々増大する中、負債額が増大したのだろう。今後、鶏卵の価格はどうなるのだろうか。