NPT(核兵器の不拡散に関する条約)
この条約は、核拡散を抑止することを目的として、1963年に国連で採択され、1970年3月に発効した。2015年現在の締結国は191か国である。条約では、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国の5か国が核保有国と定められている。
現在国連加盟国は193か国あるが、NPTは世界で最も多くの国が参加している条約の一つだ。ちなみに参加していない国は、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮などだ。
条約の内容は、①核兵器の不拡散。②核軍縮の推進。③原子力の平和利用の推進だが、②と③については事実上の努力目標となっており、核の不拡散が主目的である。
NPTによって定められた核軍縮や不拡散が履行されているか確認する会議が5年に1回開かれているが、コロナの影響等で2年間延期し、今年8月1日から27日までの期間、アメリカにおいて第10回目の会議が開催されたが、今回も最終文書を採択することができなかった。
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