かくれ里

金曜日, 9月 01, 2023

メタネーション

 

日本をはじめ世界において、二酸化炭素の排出量をゼロにする「脱炭素化」が進められている。特に日本は、2050年までに温室効果ガスの排出を全体でゼロを目指すと宣言している。そこで今、注目を集めているのがメタネーションだ。

 メタネーションとは、水素と二酸化炭素を反応させてメタンを合成させる技術のことだ。合成したメタンは天然ガスの代わりに利用できる。その際発生した二酸化炭素もメタネーションの原料として合成メタンを作ることが出来る。水素は再生可能エネルギーなどを使って製造すると二酸化炭素の排出はゼロだ。

メタネーションは実用化に向けた実証実験も進められている。大阪ガスは石油元売りのENEOSと共同で、大阪湾岸での大規模な施設の建設に向けた計画を発表した。ENEOSが海外から水素を調達し、大阪ガスが化学工場などから回収した二酸化炭素とを合成する。

両社は、この計画が実現すれば、2030年に一般家庭およそ25万戸が1年間に使用する分のメタンを製造することを目指すとしている。その上で、「2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた重要な取り組みだ」と話している。