かくれ里

土曜日, 5月 27, 2006

デジタル? アナログ?

 ハイビジョン放送の番組を、一旦DVDレコーダーのHDDに取り込んで、DVDにダビングすると元画像がなくなってしまう。これは、デジタルではコピーをしても画質が劣化しないので、著作権保護の関係からコピーは一回だけしか出来ないようにしているからだ。

 しかし、コピーはしたいが元画像も残しておきたいこともある。アナログのビデオテープの時は難なく出来たことがデジタルでは簡単には出来ない。何とかならないものかと色々試みてみたが駄目だった。それでは、一歩譲ってHDDから移動したDVDの複製を作ろうと思ってやってみたが、これも旨く出来なかった。

 結局、DVDレコーダーをVHSのビデオデッキにアナログ接続し、HDDに録画した映像をダビングすることによって解決した。この場合、元画像はそのまま残り、ビデオテープの映像も若干劣化はするが、元画像がハイビジョンで録画してあるのでさほど気にならない。世の中はデジタル化の方向に進んでいるが、アナログもまんざら捨てたものではないと思った。

 僕は、自分の事をアナログ人間だと自負している。この業界にお世話になってかれこれ50年近くなるが、ずっとアナログの世界で生きてきた。デジタルと言う言葉は大分前から見聞きしているが、どうしてもなじめない。確かにデジタルのいいところは沢山あると思う。しかし、デジタルは何となく冷たく感じる。その点アナログは暖かい。そんな気がして仕方がない。今後、ますますデジタル化に拍車が掛かるだろうが、僕は頑固にアナログ人間を続けていこうと考えている。