町石道を往く
九度山の慈尊院から高野山まで22キロ余りを8時間かけて歩いて来た。「高野山町石道語り部の会」の森下先生の先導で男女13名が必至に歩いた。22キロは流石に遠い。万歩計は4万歩近くなっていた。しかし、1人の落後者も無く日没までに無事敢行出来たのは森下先生のお陰でもあるが、皆よく頑張った。
石造りの五輪塔形の町石は、山上の根本大塔を基点に慈尊院まで1町(約109m)ごとに180町石立てられてある。これを胎蔵界の180尊にあて、さらに大塔から奥の院まで36町石を設け、金剛界の37尊とした。町石には梵字が刻まれていてそれ自体が信仰の対象である。
慈尊院の石段途中にある180町石を皮切りに歩き始める。暫くは柿畑の中を歩く。町石に書いてある数字が減るのに反比例して歩いた距離は増えて行く。しかし中々二桁にならない。ゆるいアップダウンを歩きながらやっと60町石にたどり着いた。時刻は午後3時を過ぎている。日が短くなっているので5時までには登りきりたい。30町石位になってくると数が一つ減って行くごとに元気が出てくる。最後の力を振り絞ってやっと大門に到着した。苦しかったが達成感は確実にあった。
大門から20分ほど歩いて千手院橋バス停に着いた頃には日はとっぷりと暮れていた。6時2分発のバスに乗る。高野山駅前からのケーブルはこれが最終だった。森下先生とは2年前偶然お知り合いになった。今回も無理を承知でお願いしたら気持ちよく引き受けてくださった。人の出会いと言うものは面白い。今日も又一つ新しい出会いがあった。
2 Comments:
お疲れ様でした!残念でした。今頃このへんかな~~と想像してました。次回はよろしくお願いします。
ハルさん、おはようございます。
高野山町石道、良かったですよ。歩きやすい道ですが距離が長いので大変でした。でも、充実感はあります。次の機会には一緒に歩きましょう。
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