かくれ里

金曜日, 2月 26, 2010

夕張市


 夕張市は、2007年に財政破綻をして以来、17年間で353億円の赤字を返済する財政再建計画に基づいて返済を進めているが、赤字返済は順調なものの、人口流出には歯止めがかかっていないらしい。今年2月1日現在の人口は11300人で、破綻後に1000人減っている。5年後の人口は凡そ7300人になるだろうと試算しているようだ。

 独立行政法人 中小企業基盤整備機構の所有する8ヘクタールの工業団地の販売価格を9割引にし、1平方メートル当たり214円~301円にするセールを始めたが、まだ半分が売れ残っているとのことだ。

 町の衰退に危機感を抱く夕張商工会議所は、放射性廃棄物処分場や陸上自衛隊の演習場やカジノの誘致を市に提言しているが、市民団体の反対などがあって市長は判断に苦慮しているようだ。

 このままでは企業誘致もうまくいかず人口流出は止まらない。農家の人たちは「俺たちには作物があるから夕張を捨てられないが、農家以外の人が町を離れる動きは変わらないんじゃないか」とつぶやいている