タイガーマスク現象
タイガーマスクの主人公、伊達直人を名乗る人物が、児童養護施設へ ランドセル10個を贈ったことがニューズで報じられると、全国の同様の施設などにランドセルや現金が贈られるようになり、その数が増え続けているという。
この現象、確かに良い事には違いないが、何かしっくりいかないような気がする。美談ではあるが、その裏には、一向に暮らしが良くならない現実に、不満と不安を募らせる国民感情があるのではないだろうか。政治の無策がもたらした、タイガー現象の様に思われる。
心理学者はこの現象のことを、日本人は欧米人と違って善意活動で名前を売りたがらないが、何か良い事はしたいと考えている。そこで、誰かが行動すると自分もと思ってこっそり動く。いい意味での便乗だ。このような行動をとる人たちは普段は仕事をコツコツしているタイプで、社会に喜ばれることで満足し生きる喜びを感じることでも満足している。と分析している。
結論として、やはり、日本にも「欧米型のNPO」が必要ではないだろうか。日本にもNPOの組織はあるが、欧米に比べるとまだまだ規模が小さい。日本には寄付金の文化が根付いていないからだろう。欧米ではNPOなどに寄付すると税制上の優遇措置が受けられる。政府からも熱い支援がある。日本も欧米を見習わなければなるまい。
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