かくれ里

金曜日, 8月 31, 2012

円高不況


絶体絶命のピンチを迎えたシャープは、なりふり構わず必死で危機を乗り切ろうとしている。危機の原因は様々あろうが、何を批判されても仕方あるまい。しかし、苦境に喘いでいるのはシャープだけではない。
 
家電大手も、半導体メーカーも超円高で苦しんでいる。リーマンショック後に円は、対ドルで4割高くなっている。一方、韓国のウォンはドルに対して2割安くなっている。これではサムスンに勝てるわけがない。
 
つまり、シャープの経営危機は、日銀の円高政策が招いたものであり、このままの状態が続けばシャープのみならず日本の製造業は壊滅するだろう。
 
日銀が悪いのか、政治が悪いのかわからないが、「大胆な金融緩和をして、円の流通量を増やし、相対的に円安にもっていくべきだ」と指摘する経済評論家もいる。「5年前は1ドル=120円だった。せめて100円ぐらいの為替レートにすれば日本企業は復活できる」とも言っている。