かくれ里

火曜日, 2月 19, 2013

流通革命50年


今から50年前に「流通革命」と言う本が出版された。この書物は流通業にとって革命的な発想であり、当時は小売業も問屋業も商社までもそんなことはないと言っていた。しかし、日本の流通業は、ほぼこの本の指摘通り、いやそれ以上のスピードで変化し、日本社会に大きな影響を与えた。
 
 僕はこの本のことは最近知ったのだが、この本が出版されたのは昭和37年11月で、著者は東大助教授の林周二氏。当時は異端児として嫌われていたらしい。だが、彼の眼は未来を正しく予測していたようだ。

昭和37年と言えば、僕が電気店に就職して間もなくのころで、就職先の商売は大繁盛していた。12月などは殆ど休日なしで仕事をしていた。大晦日は除夜の鐘が鳴ってもお得意先にお邪魔していたこともあった。
 
その後、各地に大型店が出店し、近所にコンビニチェーン店が出来て、従来型の小売り業のシェアーがどんどん寡占されていった。50年前に林周二氏が指摘したことが現実になったのだ。