かくれ里

月曜日, 2月 04, 2013

式年遷宮


今年は伊勢神宮の式年遷宮の年である。20年に一度、社殿を建て替えし、調度品も新調して、ご神体を新宮に遷す行事です。今回が62回目で、7世紀のころから1300年近く続いているのだ。
 
伊勢神宮は、皇祖神『天皇家があがめる神』まつる宮として、すべての神社の中心とされている。内宮には天照大神が、外宮には豊受大神が祀られている。それぞれの宮には、となりに同じ広さの敷地が用意されていて、その場所に新宮を建てる。
 
内宮、外宮の両正宮と14の別宮の遷宮には、大量の材木が必要になる。これらは広大な神宮の森から切り出される。この森は自然のままの状態が保たれている。一切立ち入り禁止の場所だが、NHKが許可を受けて撮影した映像が先日放送されたのを観た。
 
20年ごとに、造営や調度の品を新調するのには、伝統の優れた技術を守り伝えると言う重要な意味がある。式年遷宮は今後も連綿として続くのであろう。