かくれ里

火曜日, 1月 27, 2015

台湾新幹線の経営危機



台湾の高速鉄道は、日本の車両と技術が導入されていて外見は日本の新幹線と何ら変わりない。2007年1月に開通し、台北から高尾までの345kmをノンストップ便では1時間30分で結んでいる。
 
営業利益率は日本の新幹線より稼いでいるが、赤字が累積して倒産しそうだと言うのだ。総事業費1兆8000億円は民間の金融機関から最大35年の償還期限で調達した。しかし、資金計画に無理があって借金の返済が出来なくなったのだ。
 
実際には償還計画を70年程度に設定しなければ経営が生り行かない構造になっていたのを、政治がらみで着工したものだから当然の成り行きだろう。国会議員も関係者もいずれ破たんするとわかっていたのではないのだろうか。
 
台湾はこの高速鉄道をどのようにするのだろう。一旦倒産させて、借金の棒引きと返済の繰り延べを行って立ち直させるのだろうか。営業そのものはしっかりしているから資金計画を変更すれば好業績企業になるだろうと言われているが、果たしてどうなるのか。