東芝の現実
家電各社の業績があまりふるわない中、東芝だけが業績好調だと思われていたが、実際にはほとんど利益が上がっていなかったようだ。東芝の収益源は原子力部門だったが、東日本大震災の影響でさっぱりだった。
東芝にしてみれば、収益の確保には粉飾決算しかなかったようだ。これは今に始まったわけではなく歴代の経営陣が暗黙の了解のうちに行われていた。こうして全部門で決算を操作していたため表面上は業績が好調な企業に見えていた。
ここに来てこれまで処理してこなかった負の遺産が表面化してきた。12月21日に発表した2015年度の業績予想では、2016年3月期の損益予想は5500億円の赤字になった。
大幅な赤字に転落するのは、巨額の粉飾決算によって信頼が揺らぎ売り上げが落ちていることもあるが資産評価額などの負の遺産が表面化したからだ。政界では東芝の含み損は1兆円あるらしいといううわさもあるようだ。東芝はこれからどうなるのだろうか。
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