かくれ里

水曜日, 1月 20, 2016

我慢のロシア



原油価格が1バレル30ドルを切る中、ロシアは原油の生産を続けている。国家予算の殆どを石油に依存しているロシアにとって減産は出来ないのだ。1バレル50ドルを想定していたロシアの国家予算だが、30ドルを切った今は大幅な減収は避けられない。
 
プーチン大統領は、生産を増やし量で勝負しようとしている。しかし、サウジアラビアは減産せず、イランも制裁が解除されて産油国に復帰する。
 
原油安はさらに続くという見方が強まっていて、20ドルをきるのは時間の問題だと言われている。こうした状況が続くとロシアは耐え切れなくなるのではとの見方も出ている。
 
プーチン大統領としては、原油依存の経済から構造の転換を目指したいとしているが簡単ではない。原油が上昇に転じるのがいつなのかプーチン大統領の我慢のしどころだ。