かくれ里

金曜日, 2月 26, 2016

二・二六事件



1936年(昭和11年)に起きたクーデター未遂事件だが、80年たった今も2月26日になるとニュースでの話題になる。この頃の日本は、現在の世の中では想像もつかない大変な時代だったのだと想像する。
 
当時19歳だった関係者が生存されていて、テレビに映っていた。初年兵だったこの方には行動の目的は一切知らされていなかったそうだ。そのうち、「首相や蔵相を射殺した」との言葉が伝わってきて、ただならぬことがおきているのだと感じたと語っていた。
 
青年将校らによる決起は4日間で終焉を迎えたが、東京には戒厳令がしかれ29日には武装解除となって、初年兵たちも取り調べを受けた後、満州に派遣されたようだ。
 
二・二六事件は軍部が政治に関与を強め、その後の戦争に突き進む契機になったとされている。太平洋戦争末期に内閣総理大臣となって奔走した、事件当時は天皇側近だった鈴木貫太郎侍従長も襲われ重傷を負っている。