かくれ里

日曜日, 2月 14, 2016

天敵昆虫


農家が野菜栽培などで大きな被害を与える害虫の駆除に、農薬に依存するのではなく、天敵昆虫の働きを利用した環境にやさしい農法の開発が進んでいると聞いた。
 
天敵昆虫とは、害虫を食べるなどして発生を抑える昆虫の事で、ハウス栽培での利用が主で、農薬に対する害虫の抵抗性の発達などから導入が進んでいる。現在市販品が17種類あるそうだ。
 
水菜などアブラナ科の野菜類に大きな被害を与えるコナガは、体長5ミリほどの小さな蛾だが、最近、コナガコマユバチという天敵寄生蜂を使った駆除が開発された。
 
 コナガコマユバチは、花蜜等の蜜源が無いと死んでしまうため、ハウス内で糖類を与える天敵給餌装置を開発して、コナガコマユバチをハウス内に効率的に誘引することに成功したそうだ。今後も天敵害虫の行動を制御し、害虫駆除に活かす農法が普及することだろう。