かくれ里

土曜日, 10月 22, 2016

ジオスペース探査衛星



宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、地球のまわりで起きている“宇宙の嵐”のような現象を観測するために開発した「ジオスペース探査衛星」を年内に打ち上げる計画だが、先日公開された。
 
地球は大きな磁石であり地球の周りには磁場が取り巻いている。こうした空間を「ジオスペース」と呼んでいる。この磁場は宇宙から降り注ぐ有害な放射線から生物を守っている。極地で見られるオーロラは、ジオスペースの働きの結果だ。
 
ジオスペースの中でも3千~3万kmの所には、特に強い放射線が飛び交っており“嵐の海”のような場所で、通信や放送に影響が出たり、GPSの精度が損なわれることがある。この探査衛星は、あえてこの領域を突き切るように回りながら観測を行う。
 
そのため、観測機器は放射線の影響を減らすために分厚いアルミ板で覆ったり、ノイズを除去する仕組みを搭載している。嵐の発生のメカニズムを解明し、今後、人口衛星を守る対策にもつなげる狙いがある。