かくれ里

火曜日, 1月 17, 2017

タイ情勢


世界最長の在位期間だったタイのプミポン国王が88歳で死去した。65歳の皇太子が即位したのは死後50日後だった。すぐに即位しなかったのにはタイの様々な国情が関係しているようだ。
 
クーデター後の軍事独裁体制下にあるタイは、民政復帰や政治対立の解消など重要課題を抱えている。新国王が果たす役割は大きい。しかし、新国王はこれまで海外で過ごすことが多く父王ほどに国民に慕われていない。
 
タイでは王家に関するメディアの論評が法律で禁止されている。そんなことから一般市民は新国王の人柄や暮らしぶりは殆ど知らされていない。
 
軍政から民政への復帰の過渡期にあるタイは、新しい憲法草案が国民投票で承認されている。そうした中で新国王が、一部の修正を求めて混乱している。そのため総選挙が先送りされて民政復帰がさらに遠のくのではないだろうか。