イギリスは総選挙へ
EUとの離脱交渉を控えたイギリスは、下院が解散し6月の総選挙に向けた戦いが本格化する。イギリスの下院の選挙は、原則5年ごとに行うことに法律で定められているが、今回メイ首相は、議員の3分の2以上の賛成で解散、総選挙の動議が可決されて解散する形をとった。
突然の解散の発表は、EUとの離脱交渉に臨む政府の方針に対し、国民の理解を高めるためだ。離脱をめぐっては政府の方針に反対する声が根強く、交渉が始まる前に抵抗勢力を抑え込む必要があったからだろう。
メイ首相の率いる与党の保守党は、世論調査で40%台の支持率があって、下院の過半数を大幅に上回る議席の獲得を目指している。野党の労働党が低迷している今こそチャンスととらえたのであろう。
選挙後に本格的に始まるEUとの離脱交渉は、難航が予想されるだけに、メイ首相は今が強い指導者になるときだと考えてのことだろう。メイ首相が狙い通り、国民の後押しを受け交渉に臨むことが出来るのかに注目が集まっている。
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