入院生活(3)
入院中ありがたかったのは、毎日3度決まった時間に食事が届くことだった。当たり前と言えばそうだが、入院患者には病状に応じた料理が届く。与えられたものを全部戴いたら調理する側も満足だろうがそうならない場合もあるだろう。調理する側の苦労が想像できる。
僕の場合は糖尿病食だった。味は若干薄めだったが、量は普段食べているのと同じぐらいでほとんど完食した。欲を言えば沢庵の一切れでもあれば嬉しいのだが、それはなかった。
朝食はパンかごはんか粥が選べた。僕はパンにした。毎回50gぐらいのロールパンに牛乳、サラダなどの一品と果物がついていた。昼食に一度卵とじうどんがついていたことがあるが。退院近くなって釜揚げうどんが無性に食べたくなった。
手術跡も順調に回復し、気分も爽快になっての退院だった。帰宅後早速、冷凍庫にあった讃岐うどんを温めて特製のつゆで食べた。
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