かくれ里

金曜日, 6月 07, 2019

トキの放鳥


国の特別天然記念物のトキの放鳥が、新潟県 佐渡ヶ島で始まり10年が過ぎた。現在国内の野生下には佐渡を中心に、推定353羽が生息しているらしい。僕の2009年2月27日のこのブログには10羽が佐渡に棲みついているだけだと書いてあった。10年ほどの間に随分増えたものだ。
 
 トキは新潟県の「県の鳥」であり、佐渡市の「市の鳥」にもなっている。佐渡島の農家は「生き物を育む農法」と銘打って減農薬、減化学肥料に取り組み、田んぼに深みを作り餌になる昆虫や魚が生きられるようにしてある。
 
 地元の子供たちは「生きもの調査」に出かけ、トキの生態を学んでいる。島民からの情報で、住民有志、大学、国のチームが観察に行くが、厳しいルールがあって距離を保って観察している。
 
 取り組みは世界からの評価も受けて、「世界農業遺産」に認定されている。環境省の責任者は、「自然と人との共生を目指そう」と話し、トキが空を舞うような共生社会が日本中に広まるだろうかとも述べている。