かくれ里

金曜日, 1月 26, 2018

プラザ合意


今から32年前の1985年の9月に、日本、アメリカ、西ドイツ、イギリス、フランスの、蔵相と中央銀行総裁がニューヨークのプラザホテルにおいての会談で、行き過ぎた円安を円高に転換することに決めた。これを「プラザ合意」と呼ぶ。
 
当時の円相場は1ドル=240円前後だった。日本は欧米諸国に対して巨額の黒字を出し、世界経済はほとんど一人勝ちの状態だった。アメリカは日本の黒字の原因は行き過ぎた円安だと分析し、G5を開いたのである。
 
プラザ合意から26年後には1ドル=75円になった。現在の円相場は110円前後で動いている。円が2倍以上になったということは、日本製品を海外で売る時は2倍の価格で売らねばならない。販売価格が2倍を超えてやっていける企業はない。やむなく生産拠点を海外に移転し始めた。
 
生産拠点を海外に移すということは、日本国内では失業者が増えることになる。プラザ合意は日本経済の失われた20年を招いた。日本経済が空洞化したためアベノミクスは息切れしている。だが、今年の経済は上向くような気がするのは僕だけだろうか。