かくれ里

金曜日, 11月 03, 2006

熊被害に思う

        最近、熊による被害のニュースを良く聞く。今年はブナの実の不作年で、直接的にはそれが熊の出没多発の原因だそうだが、それよりも、自然環境の乱れが原因しているように思う。熊だって、危険を冒してまで里まで降りて来たくはないだろう。

 熊を目のカタキにしている人たちは、見つけ次第に駆除(射殺)してしまうだろうが、動物愛護を訴える人たちは何とか共存できないかと考えている。僕も後者の方だが、正直なところどうすればいいのか、どうすべきなのか分からない。

 ある学者は、里山が荒れ放題になってしまって、森と里との境がなくなってしまった事が原因の一つだと言っている。熊だって良く手入れされている里山では見つかりやすいので出没できないが、荒れ放題の里山ではいくらでも身を隠すところがあるために出没するのだと言う。

 早急に対策を考えなければ、熊たちも絶滅危惧種となって、いずれはこの世の中からいなくなってしまうかもしれない。何とか熊と人間が共生出来るような環境を作るべきだと考える。