かくれ里

土曜日, 7月 05, 2008

ENKA


 アメリカ出身の演歌歌手が、多数のメディアに取り上げられ大ブレークしている。1981年生まれの26歳のジェロ君だ。祖母が日本人で、幼い頃から『美空ひばり』の歌を聞いて育ったとのこと。大学卒業後の5年前に来日。『NHKのど自慢』や各地のカラオケ大会で賞を獲得するなどして、演歌歌手を目指していた。

 2005年にレコード会社からスカウトされ、2年間の訓練期間を経て、今年2月『海雪』でプロデビューした。彼は礼儀正しく、何を歌っても感情がこもっていて、独特のこぶしがすばらしい。近ごろ低迷している演歌の世界を盛り上げてくれるのではないだろうか。

 彼は、演歌歌手でデビューはしたものの、そのスタイルはヒップホップ調である。一見しただけでは演歌歌手とはわからないが、歌を聴くと日本人のそれとしか思えない。デビュー曲の『海雪』が大人気で、発売当初から記録的な売上げとのことである。オリコン総合ランキング第4位を獲得するなど数多くの記録を更新している。

 僕たちの年齢は、ヒップポップ・ミュージックのような最近の曲はなじまない。やはり演歌がいい。そんな意味合いからもジェロ君の今後の活躍を期待して応援してあげたいと思っている。