かくれ里

土曜日, 1月 17, 2009

あれから14年


 あれからもう14年も経ったんですね。被災された知人もあったが今は元通りの生活に戻って居られる。だが、未だに立ち直れていない方も沢山いらっしゃるようだ。            
 
 平成7年1月17日午前5時46分。大きな揺れで目が覚めた。すぐさまテレビのスイッチをいれた。刻々と災害の状況が送られてくる。これはただ事ではないぞ思って見ていた。幸い、大阪の南部に住まいする我が家は被害を免れたが、西区のお客さんからは屋根の瓦が殆どすべり落ちたとの連絡を受けた。それでも震源地に比べると大阪は比較的軽くすんだ。

 当店は、前年に店舗の大改装をし、やる気満々だったが、この年にはサリン事件などもあって、世の中は混沌としていた。景気も下り坂に向かっていた。そんな折、腰の骨を圧迫骨折する大怪我をしたりして、商売に対する考えが180度転換して護りの商売に徹するようになった。そして現在に至っている。14年の間には、娘を嫁がせ孫も出来た。今は最高に幸せである。商売は今一ではあるが、あの時に方針を変えたのは間違いではなかったと思っている。

 天災はいつやってくるかも知れない。今の幸せが一瞬にして無くならないという保障は無い。その時はそのときと腹をくくって、毎日を楽しく暮らしたいものである。