かくれ里

水曜日, 1月 13, 2010

スマートグリッド


 電力の供給は発電所から一方的に送電設備や変電設備を通じて需要家まで届けられているが、様々な課題が生じている。通信・ITを積極的に活用し、電力の利用を最適化しようとする構想がスマートグリッドです。

 この構想が一躍注目を浴びることになったのは、米国のオバマ政権がグリーン・ニューディール政策の柱として打ち出したことに起因する。米国では停電問題が深刻で送配電のインフラの整備が急務であって、効率的な送配電による省エネや、再生可能エネルギー導入の促進などで関連産業の成長を目論んでいるようだ。

 スマートグリッド化を進めることによるメリットとして、① 昼夜電力の移行で電力設備の有効活用と需要家の省エネ、 ② 再生可能エネルギーの導入、 ③ エコカーのインフラ整備、 ④ 停電対策、の4点が挙げられる。

 日本でも、経済産業省がスマートグリッドの実証研究を計画していて、各企業に参加を呼びかけている。大阪堺市では、シャープや関西電力が参加して、太陽光発電システムを設置した堺市内の住宅をインターネットで結び、電力を一元管理することで省エネ効果を検証するとのことだ。東京電力、日立、東京大学なども、2010年度から実証実験開始を予定しているそうだ。