政権交代
今年の一番の出来事は政権交代だろう。8月の衆議院選挙では、自民党が大敗し、民主党に政権をあけ渡す事になった。新しく誕生した鳩山内閣は選挙公約実現のための予算確保に躍起になっているが、政権運営は一筋縄ではいかないようで、各所でブレまくっている。景気は一向に良くならず、雇用情勢も最悪の状態である。米国との関係もギクシャクしているようだ。
マニフェストにある子供手当などの実施のために来年度の予算はどんどん膨らむ。高齢者が増加する中で、医療・介護に対する予算も大幅に増えている。財源確保のため、事業仕分けなどで無駄を排除する気持ちもわかるが、本筋はそうではないだろうと思う。
政府の本来の仕事は国の進むべき方向を定めることで、具体的な事業は民間なり、非営利団体に運営を任す方が本筋ではないのだろうか。そうでないと、大臣の身体はいくらあっても足りないだろう。
混迷の中で2009年もまもなく終わる。今の民主党の政治運営にはかなり無理があるようなので、来年の参議院選は衆参同時選挙になるかも知れない。だが、再度の政権交代をもたらすには、民主党の小沢一郎氏を上回る政治家があってしかるべきだと思うが、残念ながら今の自民党には見当たらない。来年も政治から目が離せないようである。
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