かくれ里

火曜日, 1月 25, 2011

大阪都構想

 
 大阪市と堺市を解消させ、大阪全体を「大阪都」として、都内に20区の行政区を設置する構想を、橋下知事を代表とする「大阪維新の会」が昨年発表した。従来から議論のあった大阪府と大阪市の二重行政の解消という点からも物議をかもしだしている。

 構想では、20区内の固定資産税・法人税などの収入は都の財源とし、水道・消防・公営交通などの大規模な事業は都が行い、住民サービスやその他の事業は各区に任せる。各行政区の首長には選挙で選ばれる区長を置き、選挙で選ばれた区議会議員による区議会を設置することになる。

 この構想に理解を示す市長がある一方で、大阪市の平松市長は、大阪市が消滅することに反対の立場を取り続けている。堺市の竹山市長も、堺市を3分割にする事には慎重な意見を見せている。

 大阪府以外の自治体や国の反応も様々で、民主党の岡田幹事長は「何を言っているのかさっぱりわからない」と、橋下知事を批判している。東京都の石原知事は、大阪都の名称に難色を示しているようだ。東京都の各区長へのアンケートでも、大阪都構想には批判が相次いでいる。それでも橋下知事はやる気満々だ。しばらくは注目を要する。