汚染水浄化装置
福島第一原子力発電所内に大量にたまった放射能汚染水を浄化して、再び原子炉に戻し燃料を安定して冷却する「循環注入冷却」の試運転をしているが、トラブルが相次いでいるようだ。
原子炉の安定した冷却の実現は、事故を収束させるための最大の課題だが、外部から注水することで増え続けている放射能汚染水の処理が最大の課題だ。この装置は、タービン建屋などに溜まった汚染水を利用して原子炉の燃料を冷やす仕組みで、この装置が動くと両方が解決できるとしている。
すべての装置が順調に動けば、1日1,200トンの高濃度汚染水を流して浄化し、放射性物質の濃度を千分の一から一万分の一まで下げられるそうだ。
高濃度汚染水は、タービン建屋などに10万トン以上溜まっており、日々増え続けている。この装置で来年3月までに25万トンを処理する計画との事だが、費用は年末までに合計で531億円になるそうだ。
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