かくれ里

土曜日, 12月 17, 2011

核開発


政府は、福島第一原発事故収束の工程表の「ステップ2」を達成したと宣言した。原子炉の底の温度が100度以下になって放射性物質が抑制される「冷温停止状態」になったからだとしている。

しかし、これで事故が収束したわけではなく様々な問題が残っている。当面の課題は、避難した住民の帰還と保障問題である。それに加えて大規模な除染問題もある。

最終的には「廃炉」であるが、原子炉の中には溶け落ちた燃料が溜まっている。まずこれを取り除かねばならないが、人が近寄ることができないので、新しいロボットを開発しなくてはならない。最終的に原子炉を廃炉にするまでには最長で40年はかかるようだ。

日本は、世界で唯一の被ばく国である。今回の原子炉廃炉についても、世界で前例のない作業である。核の開発を始めたのはわが国ではないが、核の被害を一番蒙ったのはわが国である。今後、原子力発電を含む核開発は中止するべきではないだろうか。