文部省唱歌
うさぎおひし かのやま
こぶなつりし かのかわ
ゆめはいまも めぐりて
わすれがたき ふるさと
いかにいます ちちはは
つつがなしや ともかき
あめにかぜに つけても
おもひいづる ふるさと
こころざしを はたして
いつのひにか かへらん
やまはあをき ふるさと
みづはきよき ふるさと
誰もが知っているこの歌「故郷」は、大正3年に小学唱歌として発表された。作詞者は高野辰之、作曲者は岡野貞一とされている。同じ作詞作曲者による「朧月夜」「春の小川」等と共に文部省唱歌を代表する曲だ。
文部省唱歌は、明治から昭和にかけて、文部省が編纂した尋常小学校、高等小学校の教科書に掲載された楽曲のことで、すべて日本人による新作であるが、国が作った歌であることを強調したいため、作詞者作曲者の名前は出さなかった。
唱歌と童謡を混同することがあるが、童謡はやはり子供のための歌で唱歌とはちょっと違うように思う。唱歌はこれからも長く歌い継がれることだろう。
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