かくれ里

土曜日, 10月 11, 2014

ブラジル経済の低迷



ブラジルでは大統領選挙が実施されているが、労働党のルセフ氏が続けてきた弱者保護政策か、それとも対抗相手の社会民主党のネベス氏が掲げている産業育成策に転ずるかの天王山になっている。

 

資源大国ブラジルは、鉄鉱石や銅の価格上昇で栄えていた。しかし、2011年ごろからGDPの伸び率がどんどん下がり始め経済が低成長に陥っている。ワールドカップやオリンピックの為のインフラ投資も経済活性化にはならなかった。

 

10年に及ぶ労働党政権は、貧しい人々への補助金政策で貧困者層の支持を得てきたが、富裕層や都市部住民からは反発を受けていた。ここに来て経済が失速して国家収入が減少。公共料金の値上げなどの施策に出たが、都市市民からは大反発を受けている。

 

ワールドカップの開催とオリンピックの誘致には成功したが、そのための財源確保にも四苦八苦している。資源価格の下落が大きな誤算だった。これまでは世界の資源を買いあさっていた中国の経済の失調が一番の原因だ。さて、ブラジル大統領選挙の結果は如何に。