かくれ里

木曜日, 12月 04, 2014

台湾、中国シフトの終り



  台湾の政治についてはあまり関心がないが、先ごろ行われた統一地方選挙では国民党の馬英九政権が大敗北を喫した。国民党は中国の内戦に敗れた蒋介石が台湾に逃げてきて居すわった政権で北京政府と仲がいい。
 
 一方、野党民進党の支持者は、日本統治下の時代から台湾に住んでいた台湾人が多い。彼らは日本語を話し、日本の大学出身者も多い。李登輝氏が党首で、どちらかというと日本と馬が合う。
 
 ここ数年は中国経済の成長により、国民党支持の企業は中国経済と一体化していた。馬政権はこの流れに乗って将来香港と同じ一国二制度による統合を目指していたようだ。しかし台湾の学生が大反対して4月には国会占拠にまでなった。
 
 馬英九氏は、今回の大敗北で任期を1年半残し、政治的実権を失うことになった。馬英九政権になってから台湾の日本離れが進んでいたが、今度の事は日本にとっては喜ばしい事ではないだろうか。ここでも安倍さんは思わぬ追い風を受けたことになるのでは・・・