かくれ里

土曜日, 11月 29, 2014

新興国での自動車販売



最近になって新興国市場での自動車販売に急ブレーキがかかっているらしい。中国では日を追って伸び率が低下しておりこのままいけばマイナスになるかも知れない。
 
中国以外の新興国ではさらに深刻で、インドもブラジルもロシアも対前年比販売台数は落ち込んでいる。世界全体では14年度2%の成長が見込まれているが実際に売れているのは性能の良い車だけで、新興国が開発した、安いが性能の悪い車はさっぱり売れなくなった。
 
今、自動車が売れているのはアメリカだけだ。世界最大の自動車市場中国で自動車が売れなくなっているのは、不動産バブルによって、不動産価格の上昇で舞い上がっていた階層がすっかり元気をなくしたからだ。     

しかし、新興国での自動車販売の不振は、世界の環境問題から見ると好ましい傾向だ。現在中国の各都市は自動車の排気ガスで、ぜんそく等の健康問題が深刻化している。この問題はインドでも同じだ。新興国の自動車販売の不振。それも排気ガスをばらまく低価格車の販売にストップがかかることは喜ばしい。まもなくトヨタが燃料電池車の販売を始める。近い将来、この種の自動車の時代になるのだろうか。