かくれ里

月曜日, 5月 18, 2015

シャープの再建はなるか



シャープの15年3月期の最終赤字が2223億円だという。アベノミクスによって円安が進み、80円が120円になった。これほどの好環境の中で赤字を計上するのはやはり経営陣が無能ということか。

  経営危機は関連企業にも影響が大きい。シャープの連結会社はそれぞれ多くの取引先を持っている。取引先の従業員数は400万人以上に及んでいるという。これ等に与える影響はどれほどになるのだろうか。

シャープの危機は2006年8月に稼働を始めた亀山第2工場の建設から始まると言われている。第8世代液晶を月産3万枚(1枚で40型8枚分)の生産能力があった。僕は当時、この工場の見学にいって感心したものだ、
 
しかし、自社でさばける量以上の生産能力を持ってしまった。にもかかわらず、4200億円かけて堺工場を建設した。シャープは 元々無借金会社だったが、借金漬けの経営になってしまった。これまでずっと技術重視の姿勢がつらぬかれてきて、営業を軽視することになったのでなかろうか。シャープは今大変難しい局面を迎えている。