かくれ里

火曜日, 5月 12, 2015

産業革命遺産登録の行方



ユネスコの諮問機関イコモスが、世界遺産に登録がふさわしいと勧告した「明治日本の産業革命遺産」は、幕末から明治にかけての短い期間に日本の近代化に重要な役割を果たした23の産業遺産である。
 
これらは、製鉄や造船、石炭産業といった重工業の分野で急速な産業化が進んだ道程を、イコモスは妥当なものと評価したようだ。これまでにイコモスが勧告したものはほとんど世界遺産に登録されている。
 
しかし今回はすんなりとはいかないようだ。世界遺産委員会のメンバーの中で韓国が、「朝鮮半島の人々が強制的に徴用された悲しい歴史の場がある」などとして登録に反対していて、委員会の他のメンバーに働きかけているそうだ。
 
日本政府は、産業革命遺産はイコモスから「世界遺産として価値がある」と評価されたので、その意義を各国に説明して納得してもらうよう努めているのだが果たしてどうなるのか。