かくれ里

日曜日, 5月 31, 2015

残薬について



医師から処方される薬は複数あって、患者自身が管理しながら飲んでいると思うが、飲み忘れたり、自分の判断で飲むのをやめたりして、余った薬のことを残薬と言っているが、これが半端な量ではないらしい。
 
現在、国の医療費は39兆円を超えているが、薬剤費は約2割の8兆円を占めている。実際に調査していないのでよく分からないが、残薬は1000億円分を遥かに超えているという専門家もいる。
 
こうした残薬が生まれる背景には、医師が処方する薬の種類と量が多すぎるのと、薬の管理が患者任せになっているということがある。処方された薬を患者が実際に飲んだかどうかまでは医師も薬剤師もチェックできない。

 厚生労働省は、薬局を中心に薬の管理を徹底する「かかりつけ薬局」の普及に乗り出そうとしている。残薬を減らすには医療機関が薬局と連携して薬を処方する仕組みが作れるかが課題だが、「かかりつけ薬局」が残薬を削減した場合には報酬を加算するなどして普及をめざす方針との事だ。