かくれ里

木曜日, 10月 27, 2016

ドゥテルテ大統領の初訪日


「暴言王」と言われているフィリピンのドゥテルテ大統領が25日に来日した。昨日は安倍首相と首脳会談を行った。ドゥテルテ大統領は、先週の中国訪問で「対中接近」「米国離反」の姿勢をあらわにしていて、安倍首相との会談には各国からの注目が集まっていた。
 
実は、ドゥテルテ氏は大の親日家で、最初の外国訪問は日本にと決めていたようだ。それを中国にひっくり返された。しかし、「彼が中国に寝返ったとみるのは早計だ」と、フィリピン情勢に詳しい日本の外交官が語っている。
 
「フィリピンの国民は中国嫌いが多い。ドゥテルテ氏は愛国家で戦略家、そして策士だ。国民の90%前後の支持を得ている」と、先の外交官は言っている。
 
ドゥテルテ氏の「麻薬撲滅運動」に対して、オバマ米大統領が「人権問題」だと非難したことが米国憎悪になっていると思われているが、フィリピンと米国の間には、歴史的に根深いものがあるようだ。さて、日本とフィリピンの関係は今後どのように展開するのだろうか。