かくれ里

火曜日, 11月 15, 2016

駆け付け警護



政府は安全保障関連法に基づいて、自衛隊に「駆け付け警護」などの新たな任務を付与そることを閣議決定した。自衛隊は国連のPKO・平和維持活動に参加している。現在、南スーダンに350人の施設部隊を派遣して、道路や橋の整備などを行っている。
 
こうした中、今回付与される任務の「駆け付け警護」は、国連の職員などが武装集団に襲撃それた際に現場に急行して救出する任務で、より危険が伴う。よって、従来よりも踏み込んだ武器の使用が認められる。
 
自分の身を守るためだけでなく、相手が指示に従わない場合は警告射撃を行うこともできる。自衛隊は発足以来、訓練以外に海外で銃弾を打ったことがない組織だ。この任務にはリスクが伴う。
 
国会では野党側はこのことを追及する。政府はリスクがあるのは認めた上で、南スーダンに派遣される自衛隊員は治安維持が任務ではない。道路や橋の整備中に襲撃が起きた場合で、現地の治安当局が対応できない場合に限られると説明している。しかし、南スーダンの情勢は厳しい。政府は慎重に検討を始める時期に来ているのではないのだろうか。