かくれ里

木曜日, 3月 02, 2017

トランプ大統領の議会演説


アメリカのトランプ大統領は、初めて議会演説をし、年間の施政方針を示した。演説はこれまでのトーンとは一変して、米国の明るい未来を強調し国民に団結を訴えると言う大統領らしいものだった。
 
これまでの保護主義を正当化するような極端な主張もなく、大幅減税を含めた税制改革、オバマケア(医療保険制度改革法)の見直し、規制改革を倫理的に訴える。野党民主党に対する攻撃的な口調もなかった。
 
就任から40日近く立って、政権運営に不安を抱いていた米国民の多くも、この演説に安心したのではなかろうか。CNNが実施した緊急世論調査でも、好印象を持った有権者は78%に達している。
 
NATO加盟国に負担増を求める一方、日本には駐留米軍経費の負担増を求めなかった。2月10日の日米首脳会談に続いてこの問題は終わったと言うことだろうか。しかし、今回の演説では特定の国への言及がほとんどなかった。それだけに、国内問題に関心が集中していると言うことだろう。