かくれ里

木曜日, 4月 20, 2017

静岡の茶草場農法


静岡県はお茶の栽培が多いことは良く知られているが、独特の「茶草場農法」で栽培している農家が多い。茶畑の周囲には茶園に撒いて肥料とする草を刈り取る「茶草場」が点在している。このような風景は他では見られない。
 
ライフスタイルが変化して生物多様性が失われることの多くなった現代においても、「茶草場」によって、高品質な茶を生産しようとする農家の努力によって、生物多様性が保たれてきた。そのような農法が世界から注目されて、高く評価され、『世界農業遺産』に認定された。
 
世界農業遺産は、生物多様性を守るための制度だが、ただ貴重な植物を守ればよいと言うだけではない。茶草場農法は、“静岡県の茶農家の誇り”であり、おいしいお茶を作ることによって静岡県のお茶を世界に発信していきたいとしている。
 
ところが、近頃は、ペットボトルのお茶の売り上げは上がっているが、茶葉の売り上げは下降気味とのことだ。そういえば、我が家でも、ペットボトルのお茶を買って飲むことが多い。お茶の葉は滅多に買うことがない。