かくれ里

金曜日, 10月 20, 2017

セイタカアワダチソウとススキ


セイタカアワダチソウとススキは、秋の野原でお互いライバル同士だ。元々セイタカアワダチソウは日本には自生していなかった植物だ。明治時代末期に、観賞植物として入ったと言われている。それが、昭和40年以降には全国で大繁殖するようになった。
 
セイタカアワダチソウは、1本で5万個の種を付けるそうで繁殖力が凄い。空き地のあちこちで群生が始まり、その空き地は数年後には黄色一色になってしまっていた。日本古来の草花たちは駆逐され、秋の七草などの中間色系の優しい風情は消えてしまっていた。
 
この植物は、地表から50センチの深さのところから肥料を運び出して来ては大きく成長し、枯れてしまうということを繰り返すうちに、深い所にあった肥料を使いつくしてしまった。
 
 最近はセイタカアワダチソウをあまり見かけなくなった。自らが分泌した毒素の影響で自滅を始めたそうだ。ちなみに北米では、日本でセイタカアワダチソウが猛威を振るったように、ススキが外来種として猛威を振るっているらしい。