かくれ里

土曜日, 10月 28, 2017

習近平新時代


24日に閉幕した中国共産党大会では「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想」という表現で、党規約に指導思想が明記されることが決議された。
 
選出された中央政治局常務委員7人の布陣も、習近平氏の息のかかったもので占めた。序列8位から25位までの中央政治局委員にも、習近平氏に近い人材が昇格した。
 
意外だったのが、次世代のホープと目されていた50台の二人が選から漏れたことだ。これまでの大会では、円滑な指導者の交代の為に、次世代の指導者と目される若手幹部を最高指導部入りさせるというパターンが続いていたが、今回は踏襲されなかった。
 
これは、習主席が5年の任期の後も最高指導者として留まる可能性が高いことを意味する。今後10年間、習氏の独裁政権で強国化を進めれば、いずれは西洋諸国を凌ぐことも考えられる。北朝鮮の体制はいずれ崩れるだろうが、今後は中国による新たな冷戦が深刻になるだろう。