かくれ里

金曜日, 5月 18, 2018

リビア方式


アメリカのボルトン大統領補佐官は、北朝鮮との核兵器プログラムを巡る交渉では「リビア方式」の必要性を提唱している。これに対し17日の記者会見でトランプ大統領は、「リビア方式」は検討しない考えを示したようだ。
 
 リビア方式とは何なのか調べてみた。2003年、アフリカの国リビアの最高指導者カダフィ大佐は、米国・英国に追い詰められ、核兵器を含む大量破壊兵器を放棄した。廃棄の確認が出来たら経済制裁を解くが、すべてアメリカの介入が大前提であるとの条件だ。
 
 その後リビアの政権は崩壊し、カダフィ大佐は反体制派に殺害された。北朝鮮はこの歴史をよく知っており、ボルトン氏に対して嫌悪感を持っているようだ。
 
 トランプ大統領は17日、北朝鮮が非核化で米国と合意に達しない場合はリビアとの比較がより適切になるとコメントし、金委員長との交渉による解決によっては、同委員長が北朝鮮を統治し同国は極めて裕福な国になるだろうと話した。