かくれ里

水曜日, 2月 06, 2019

ベネズエラ情勢


南米の国ベネズエラでは、今政変が起こりかけている。この国の面積は日本の約2.4倍、人口は3,100万人強で、スペイン語を公用語にしている。国民の大多数はカトリック教徒だ。
 
 昨年5月に行われた大統領選では現職のマドゥロ氏が再選されたが、野党は不当な選挙だとして認めず、国民の大多数も反発している。1月23日には大規模なデモが起きている。憲法に則って、国民議会議長グアイド氏が暫定大統領就任を発表した。
 
 アメリカをはじめ西側主要国はこれを承認した。日本政府は承認こそしていないが支持を表明した。これに対し、マドゥロ陣営は大反発。ロシア、中国、イラン、トルコなどはマドゥロ支持に立っている。
 
 今後のカギを握るのは「軍」の動向だろう。国家警察と軍を把握しているマドゥロ政権が反対派への武力弾圧を軍に命じた場合、軍がそれを実行するか否かだ。今後、平和裏に政権交代が成るかが注目されている。