かくれ里

月曜日, 3月 18, 2019

揚水発電所


関西電力が宇治市の揚水発電所を報道陣に公開した。1970年に建設されたが1995年から遠隔操作を始めた無人の喜撰山発電所で、発電出力は46万kW余りだ。
 
 この発電所は、天ヶ瀬ダムの上流に位置する喜撰山(標高416m)の斜面に築いた「ロツクフィルダム」という構造で、満水時の水面高は296m。2本の鉄管で、底部に水車の付いた2台の発電施設と結ばれている。
 
 発電するときは、貯水池から水を流して水車を回転させ,落下する際のエネルギーを電気に変える。使った水は天ヶ瀬ダムに貯める。発電量が電力需要を上回る時間帯には、発電機に電気を流し逆方向に水車を回すと貯水池まで水を引き上げることができる。
 
 貯水池に流入する水はほとんどなく、このようなことをしているのだ。以前は電力需要の少ない夜間に水を汲みあげ、昼間に発電するのが一般的だったが、最近は太陽光発電が供給過剰になるケースが増えて昼間に揚水して夕方に発電することもあるそうだ。