かくれ里

土曜日, 6月 15, 2019

イラン訪問


 安倍総理は、米国とイランの緊張緩和のための仲介を目指した2日間のイラン訪問から帰国した。首相官邸サイトではイラン最高指導者であるハメネイ師に直接お目にかかり、平和への信念をうかがうことが出来た。これは、この地域の平和と安定の確保に向けた大きな前進だと評価する。と発表している。
 
 ところが、13日にホルムズ海峡であった日本のタンカーなどへの砲撃攻撃によって、安倍氏のイラン訪問は国際ニュースから吹っ飛んでしまった。イラン側の報道では、米イラン仲介という点では状況は対話とは逆方向に進んでいることを印象付けている。
 
 タンカー攻撃について米国はイランの関与を主張しているが、イランが国家として直接関与したと考えるのは難しく、イランに近いイスラム過激組織の犯行ではないかと見られている。
 
 ホルムズ海峡は日本のエネルギー政策上「生命線」だ。しかし、米国やEU、ロシアが前面に出ると反発を招くため、イランと良好な関係にある日本が主導する必要がある。新たな国際協力の枠組み作りが必要とされているようだ。日本の活動する余地は大きいだろう。