台湾の総統選
台湾の総統選挙は来年1月に行われる。与党民進党の蔡英文総統は再選を目指して立候補を表明している。一方野党中国国民党は、党の予備選で高雄市長の韓国瑜に決まり、二大政党の候補が出そろった。
親中色の強い韓氏と中国の圧力に対抗する姿勢の蔡氏の一騎打ちになりそうだ。蔡氏は米国の支援を背景に香港の抗議デモを中国との対立軸に位置付けて選挙戦で協調していくようだ。
対する韓氏は、香港デモは「よく知らない」と発言して批判され、対中関係ではなく、「3年余の蔡政権下で、全ての台湾人が苦しい生活を過ごしている」と内政問題で政権を批判している。
蔡英文氏は先日、外遊の途中、米国に4泊滞在して厚遇を受けた。コロンビア大学では、中国の一国二制度を使った統一プロセスについて、はっきりと否定する演説を行った。これらのことから、米国政府は明確に蔡英文総統の再選支持のメッセージを発しているのであろう。
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