かくれ里

水曜日, 5月 19, 2021

大和川

 
   依網池のことを調べていて、大和川のことについても知りたくなった。現在我々が目にしている大和川は、300年前に人工的に作られたものだ。それ以前の大和川は、柏原あたりから北に向かい淀川につながっていた。

 ところが、度重なる洪水などの被害を避けるために、住人達が長年にわたり江戸幕府に掛け会って、紆余曲折があって施工されたものだった。しかし、この工事によって流域の住民たちの生活も大きく変わったようだ。

 大和川の付け替え工事が竣工してからは、旧川筋などで新田開発が始まった。新田では綿などが栽培された。明治時代には紡績産業が盛んになったようだ。

 戦後の急速な経済発展で、大和川流域でも急激な都市化が進んだ。ところが、大和川は流域の排水路と化し河川環境が悪化した。しかし現在はかなり良くなったようだ。近年、地域を壊滅させるような水害も少なくなった。